日本のデータセンター市場は拡大を続けており、特にエッジデータセンター分野での力強い成長が見込まれています
— September 02, 2024
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2024年10月13日
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Jason YANG
最高経営責任者
日本のデータセンターマーケット:エッジが牽引する新たな成長期へ

日本のデータセンター市場は、今まさに大きな転換期を迎えています。高度に整備された通信インフラと高密度な都市構造を背景に、AIワークロード、5G、IoT、リアルタイムアプリケーションの拡大によって、エッジデータセンターの需要が急速に拡大しています。


市場規模と成長のモメンタム

各種調査によると、日本のデータセンター市場規模は 2024年に約116億米ドル に達し、2030年には約234億米ドル に成長する見込みで、年平均成長率(CAGR)は約12.4% と予測されています。

一方、エッジデータセンター市場は 2024年の約6億4,000万米ドルから2033年には約65億米ドル へと拡大し、年間成長率30.7% という驚異的な伸びを示しています。

特に 東京が全体容量の約41%を占める 日本最大の市場であり、大阪は最も急速に成長する地域 として注目されています。

エッジトレンドが重要な理由

日本でエッジデータセンターが注目される背景には、次のような要因があります:

- 都市密度と光ファイバー網の充実:東京や大阪は海底ケーブルやキャリアホテルを擁し、超低遅延ネットワーク構築に最適な環境を持つ。

- AIとリアルタイム処理の拡大:生成AIや機械学習の普及に伴い、データ処理をエンドユーザーの近くで行う必要性が高まり、分散型・高密度エッジ施設へのシフトが加速。

- 土地・電力・耐震制約:都心部での大規模開発は難しく、コンパクトで高効率なエッジ型施設が現実的かつ効率的な選択肢となっている。

- 投資家の関心の高まり:データセンターREITや不動産ファンドによる資金流入が進み、データセンター資産が新たな投資カテゴリーとして確立。

EMDが日本市場に適合する理由

ペンタポイントの EMD(Edge Modular Data Center) は、こうした市場環境に最適化されたモデルです。

- 東京・大阪など主要CBD立地:超低遅延かつ高密度AI運用を必要とする企業に最適。

- 高密度ラックシステムと迅速な展開性:スペース効率とスピードが求められる日本市場の要件に完全対応。

- 都市型エッジ開発モデル:既存ビル・商業施設の再活用により、迅速な開発と持続可能な都市インフラを両立。

- 共同開発・出資モデル:土地・建物所有者とデータセンター事業者が協働し、資産価値を高めながら長期的収益を創出。

今後の展望

AI、エッジコンピューティング、都市インフラが交わる日本市場は、今後のデジタル基盤を定義する重要なステージにあります。

かつてニッチ領域だったエッジデータセンターは、今や 日本のデジタル成長を支える主要エンジン となりつつあります。ペンタポイントのEMDプラットフォームは、「アーバン・エッジ・グリッド」戦略を通じて、アジアで最も活発な市場の一つである日本において、持続的かつ高付加価値な成長を実現していきます。

主な市場指標

- 日本エッジDC市場:2024年 約6億4,000万米ドル → 2033年 約65億米ドル(年平均成長率 約30.7%)
- 日本DC市場全体:2024年 約116億米ドル → 2030年 約234億米ドル(年平均成長率 約12.4%)
- 東京地域のシェア:2024年時点で 約41%
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